Parliamentary Resources Unit

調査部に来てから、このブログを書いていてなんとなく苦しいのは、調査している内容を書くと守秘義務に反すると思っていると、仕事の内容をほぼ何も書けないことです。あることを、ある目的で、ある方法で調査しています…って書いても何の情報にもなりません。そこで今日は仕事の内容は脇に置き、Parliamentary Resources Unitという組織を紹介したいと思います。

この組織は一言で言えば、保守党国会議員の、秘書業務に関する共有リソースです。ただし、この組織そのものは主に、Independent Parliamentary Standards Authorityという機関を通じて資金を調達しているため、「政治的」な仕事はできないとされています。そこが私のインターン先である保守党調査部との大きな違いです。

したがって、あくまでも政党の政策形成のプロセスとは独立した形で、政府や保守党を情報源としながら、個々の議員に対してブリーフィング資料を作成したり、個々の議員の選挙区からの質問内容に答えたりすることがその役割となっています。また、共有リソースとして、議員秘書のトレーニングや日々の業務におけるガイダンスを示すこともその役割の一部となっています。

ウェブサイトにはその出身者の転職先も一部公開されていますが、有力議員の秘書やシンクタンクのシニア・オフィサーなど、政治・政策の業界における重要な仕事を得ているようです。その組織の役割からするとごく自然な転職先ですね。