サプライズ

今日は、自分の仕事とはまったく関係ありませんが、サプライズの日でした。昨日、本部内のメールで、今日の朝はオフィスで撮影があり、「○時から○時まではこちらの扉からは出入りしないように」という連絡がまわってきました。党内のプロモーション用の撮影でもするのかと思いながら、オフィスにきて座っていると、撮影が始まるようでした。「あと10分くらいで撮影が始まるからしばらくリラックスして」と言われてしばらく普通に仕事をしていました。ちょうど10分後くらいに、「じゃあ始めまーす」と言われて顔を上げてびっくり、カメラの前にキャメロン首相が立っています。。。ただのミーハーですいません。テレビで見るより痩せて見え、背も高くて、オーラ全開でした。

そんなポジティブサプライズで始まった一日ですが、いよいよ党大会が来週に迫っていることもあり、仕事はとても忙しかったです。雨あられのように仕事が降ってきたので、あまり順番も覚えていません。とにかく、日々修正がある、党大会中の各国大使・議員と保守党議員とのミーティングの予定変更やら、追加で参加する各国議員の紹介資料の作成、ディナーやレセプションの出席者リストの修正、各種の手紙の発送を続けました。

保守党の党大会は今週の日曜日からで、キャメロン首相のスピーチは来週の水曜日ですが、労働党自由民主党の党大会は既に終了しています。今日は労働党エド・ミリバンド党首のスピーチがありました。今日のもうひとつのサプライズは彼のスピーチでした。こともあろうか、1時間程度のスピーチの中盤で彼が「国民の皆さんにお伝えしたい」と叫び、次の言葉を続けようとした瞬間、BBCの中継が途切れました。。。彼は昨年の党大会の初日に党首に選出されたため、党首になってからの党大会でのスピーチは実質的に、今年が初めてです。それだけにスピーチの前には、ブレア元首相やブラウン元首相との違いをどこまで出せるのか、と注目をされていました。それだけに、BBCのミスなのか労働党のミスなのか分かりませんが、なんとも痛いタイミングでした。

それにしてもこの党大会での党首のスピーチというのは、ある意味、イギリス政治らしさを感じます。それぞれ一時間程度ですので、時間があれば、ぜひ雰囲気だけでも感じてみて下さい。本日の労働党党首のスピーチと、保守党の連立パートナーである自由民主党党首のスピーチはこちらからどうぞ。

こんな感じで、まじめな解説を何も書いておらず申し訳ありません。。。もう少しがんばりたいと思います。あたたかくお見守り下さい。

追記

保守党が野党時代の2007年に、当時のブラウン新首相の人気におされ気味だった、キャメロン党首の伝説のスピーチはこちらです。わずかなメモを手元に、1時間ほどほぼ何も見ずに語り続け、ブラウン首相に向けて"Call the General Election. Let the people decide. Britain will win"と言い締めくくっています。