英語

(今のところ毎日ブログを更新していますが、念のため、先にお断りしておくと、何かを毎日続けることはとても苦手です。それでも、このブログを始めたからには、最低でも週に1回は書き続けたいなと思っています。どうぞ温かくお見守り下さい。)

さて、今日はタイトルを「英語」としてしまったので、「英語」について書かないといけません。7月の中旬に修士課程を卒業してからというもの、あまりに怠けすぎてて、英語をほとんど話していませんでした。その結果、インターンを始めた一昨日は、もう、なんか思うように言葉が出てきませんでした。それでも3日目となる今日は、だんだん以前の自分のレベルくらいには戻ってきて、少し楽になります。初日は緊張していたのもあるのかもしれませんが。

そんな今日の最初の仕事は例のブリーフィング資料の直しです。あれこれ削ったり、場所をちょっと変えたり、1セクション加えたりと、ボスから指示をもらう中で、「あと、この部分justifyしておいてね」と仰ります。意味がよく分からなかった私は、その部分のパラグラフをちゃんとサポートできるようなファクトをもっと追加しろ、ということなのかと、一瞬、勘違いしました。でも確信がなかったので、「で、justifyって何でしたっけ?」という恥も外聞もない質問をしました。そしたらなんのことはない、「パラグラフを左詰めにするのではなく、両端をそろえること」でした。。。聞いて良かった。「英語」にやられるところでした。

その次にしたのは昨日のエントリにも書いた党大会(カンファレンス)関連のロジです。昨日のエントリには駐英の各国大使や高等弁務官の方々を招待していること書きましたが、(どういう基準があるのか、こちらから招待したのか、分かりませんが)一部の国の国会議員の方々もいらっしゃるようです。そこで私のした仕事はディナーの場所の確保です。人数がまあまあいるのと、会場から近いレストランにする必要があり、今のうちにということでした。お店の人と交渉しないといけないこともけっこうあるので、この仕事では、久しぶりに「英語」をたくさん話しました。。。

最後の仕事はけっこう面白かったです。この他国の国会議員の方々ですが、わざわざイギリスまでくるということで、当然ながら個別の保守党議員ともミーティングの予定が入っていたりします。カンファレンスのメインのスピーチなどにも恐らくいらっしゃるのでしょう。しかし、それだけで、1週間の全部の時間が埋まるわけではありません。そこかしこに空き時間ができてしまうので、せっかくなので、彼らに「学びにもなった」と思ってもらいたいわけです。そこで私の仕事は、数多ある小さなイベントの中から、イギリス人ではない彼らにとっても興味深そうなものをピックアップして、いわば「この時間帯のオススメ」的なもののドラフトを作ることでした。もちろん、私などが選ぶものがそのまま最終版にはなりません。あくまでドラフトです。

これはかなり面白い仕事でした。今まではカンファレンスとは言っても何をしているのかあんまりイメージが沸いていなかったのですが、全てのスケジュールを見ながら、参加者になったつもりで選びます。いろんな会社やシンクタンクNPO、代議士が実に様々なトピックでプレゼンテーションやら、パネルディスカッションやら、レセプションやら、同じ時間帯にもものすごい数のイベントが詰め込まれています。「へー、こういう会社って保守党のカンファレンスでプレゼンとかするんだなあ。保守党だけなのか、それとも、同じ会社が労働党でもやっているのかなあ」などと妄想しながらスプレッドシートに入れていきました。「英語」で書いてあるイベントのタイトルって(日本語でもたまにそうですが)、それだけでは、実際にどういうことが話されるのかわかりづらいことが多々あります。新聞の見出しもそうですよね。なので、そのイベントのプレゼンターの名前とイベントそのものの名前から想像/妄想をふくらませて選びました。明日、ボスの時間がとれたところで、もう1回まわす必要がありますね。

私は去年の6月・7月は台湾政府でインターンをしていました。その時は、自分が中国語を読むことも話すことも出来ず、かなり使えない人間だったので、雑用がまわってくることは全くありませんでした。みんなと同じ場所にいながらも、実質的には、たまに同僚と議論しながら、一人でリサーチ・プロジェクトをやっているような感じでした。一方で、今回は「英語」なので、私でもできる雑用がたくさんあります。結果的に、作業としてはおもしろくない仕事もたくさんやりますが、部署の人たちにまざって彼らと「一緒に」働くことができます。おかげで、その部署が普段から何をしているのか、どういう働き方をしているのか、どんな組織文化をもっているのか、といったこともだんだん分かってきました。がんばって「英語」を勉強して良かったと思いつつ、その機会を与えてくれた方々に、心から感謝した1日でした。