2日目

昨日は仕事を終えた後に、私よりも100倍くらい日本の政治に詳しい方と、さくっと飲んでおりました。ほぼ私の質問攻めで恐縮でしたが、とても勉強になりました。それにしても、そこから15分くらい歩いて家に帰りましたが、スーツを着ていてもやや寒いくらいで、いよいよ長くて暗い冬がくるんだなあと悲しくなります。

昨日は3つほど仕事がありました。

1つ目は前日からの続きである国とある大臣についてのブリーフィング資料の作成です。もうだいたいできていたので、一日、それをのんびりやろうかなと思ってましたがそんなに甘くありませんでした(^^;。残っていた部分は現在の政治課題と直近のニュースのところだったので、ネットでいろいろ調べながらまとめをしていました。フルバージョンとショートバージョンの両方を仕上げて、翌日の朝にボスからフィードバックをもらって、直しをする予定です。

2つ目は超雑用です。前日から同じ部署の人たちはしきりに外部に電話をかけているようで、何をしているのかな、とは思っていました。彼らのしていたことは10月に予定されている党大会に招待した各国大使や高等弁務官の出欠確認でした。のんびりと1つ目の仕事をしていた私にまわってきたのは、やや中途半端な状態の出欠確認のスプレッドシートと、プリントされた大量のメールのやりとりや記入された参加者の登録フォームです。登録フォームは手書きで書かれたものが、手紙で送られているか、もしくは、添付ファイルとして送られたものが印刷されているので、いろんな国の方々の名前のスペルに四苦八苦しながら、エクセルを埋め続けました。

ちなみに、イギリスの政党では、この1年に1回の党大会は非常に重要な意味を持っています。 それぞれの主要政党が約1週間かけて行う大イベントで、そこで様々な政策領域のシンポジウム、ネットワーキングのためのレセプション、次期選挙へ向けたマニフェストづくりのための討論会、政党リーダーたちによるスピーチがあります。参加者も代議士だけではなく、お金を払ってたくさんの党員が参加します。より詳細にはこちらが詳しいです:http://www.geocities.jp/tooru_ageta/report25.html

最後にまわってきた仕事はちょっとした調べ物でした。昨日の日中に党内から部署にかかってきた電話で、Committee of the Regions (欧州地域委員会)の委員の指名プロセスを知りたい、とのリクエストがありそれに答えるものでした。「そんなものは自分で調べるよりも誰かに聞いた方が速いのでは…」と思いつつ、暇ですし自分の勉強にもなりそうなので、笑って引き受けます。

ご参考までに、ウィキペディアによると、欧州地域委員会の任務は以下の通りです:

地域委員会は諮問機関としての役割を有するのみであり、しかもその決議には拘束力がない。しかし地域レベルにかかわる政策案件については、地域委員会で諮られなければならない。したがって地域委員会の機能とは、市町村などの基礎自治体や州・県などの広域自治体の意見を欧州連合のレベルに引き上げ、欧州委員会の新たなEU法案に取り入れさせるものである。地域委員会は年5回の会合を開き、そこで一般的な政策を定め、委員会としての見解を採択する。

そんなこんなで2日目が終わりました。冒頭に書いた友人との会話で、これから、インターンでもっと楽しいことをするためのアドバイスもいただいたので、そのことも今日から試していきたいなと思います。