初日

(いよいよインターンが始まりましたが、何をどこまで書いて良いのか微妙に分からないので、とりあえず安全運転でエントリを書きたいと思います。ご容赦下さい。)

傘ぎらいな私は今まで、雨が多いロンドンで生活しているにも関わらず、「(雨なら外に)出ない、(外にいたらやむまで)待つ、(どうしても外にいるなら)走る」の3原則(笑)で傘を買わずに通してきました。今日は、インターン初日なのに、朝から小雨模様。さすがにスーツで10分も濡れながら歩くわけにもいかず、、、やむなくそのあたりの売店で傘を買いました。そして、買ったは良いものの、4ポンドも出して買ったのに、3分くらいで強風にあおられ破損。。。非常に幸先の悪いインターン初日でした。

保守党につくとまず、午前中にイントロダクションを受けました。定期的にやっているイントロダクションのようで、私以外にもここ数ヶ月以内に入った職員の方々に交じっての参加となりました。15分ずつくらいの短いプレゼンテーションでしたが、保守党の歴史や組織に加えて、リサーチやプレス対応などの各部署の説明をしてくれました。

そこで初めて、選出議員やボランティアまで含めた保守党の組織図なるものを見ました。ほんとに複雑ですね。経営(manage)というのとは異なる概念でまわっている気がします。そもそも政党はどこでもそんなものだと思いますが、さらに、あまりにも歴史が長いのでそうなるのでしょう。ベテラン職員は「ゼロから組織をつくったらこんなふうには作らないよね」って言ってました。一方で、保守党本部でどういう人がどれくらいいるのかざっと聞きましたが、正直なところ、想像していたよりもずっと少ない人数で運営している印象です。

あと面白かったのは、プレス担当の部署が、日々どのようにメディア対応をしているかの、本当のさわりの部分だけ話してくれました。政府の優先度の高い問題、保守党の関わる良いニュース・悪いニュース、それから、野党の関わる良いニュース・悪いニュース、そういったものにどう対応しているのか、というあくまでも原則論ですが。プレス担当部署の仕事の1つとして、毎日、メディアの報道内容をまとめて、議員やら党の幹部やらにまわす、という作業があります。それを担当している人の仕事時間は、夜の9時くらいから始まる、まさに「夜シフト」でした。

イントロダクションが終わり、お昼過ぎからは、部署の人に挨拶や、私が使うことになるPCのセットアップやオフィスの案内など、どこの組織に入ってもやるであろうことを1時間ほど。オフィスがちょっと不思議な形をしていて、普段は方向感覚は悪くない方だと思いますが、どこから来たのか一瞬わからなくなりました。。。

そうこうしてセットアップが終わり1時頃から早速、最初の仕事をもらいました。最初の仕事は国際部らしいものでした。近々ある国のある大臣がイギリスにきて、保守党の議員たちと会議の予定が入っているということで、保守党議員向けにその大臣やその国に関するブリーフィングの資料をつくる仕事でした。その会議のセットアップの経緯が書いてあるメールやら、過去のブリーフィング資料のサンプルやらをもらい、主な情報ソースを聞いて、適当に構成をつくりながら、情報を埋めていくという作業です。わりと単純作業なので、作業そのものが面白いということはあまりありませんが、要は議員の立場にたって、ある国やある大臣について、知らなければならないことをまとめる作業なので、知識的にはなかなかおもしろい内容でした。最初の仕事ということもあるのか、明日までで良いとたっぷり時間をくれたので、のんびりとやっています。

(余談ですが、やり始めて、アカデミックなplagiarism(盗用)とか気にしなくて良い世界にいることを改めて思い出し、無駄にパラフレーズしなくても良いのかと思うとうれしくなりました。。。)

そんなこんなで初日が終わりました。明日もがんばります!